表記について

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4

ルインさんの話ではーー。
此処へ来たのは、予定外の事だったらしい。
二人はちょうどリムを通り、請け負っていた任務から還るところを…。
その中で何やら神妙な様子で駆けるアツシさんを見掛け、此処まで追ってきてみたのだという。
「……余程何かあったのかと、気になったのですわ」
「しかしまあ…杞憂に終わって良かったが。ーーなあ、アツシ殿?」
「……?!」
イージスさんの、けれども答えを求めない問い掛けに。
彼が一瞬、ぎくりと表情を固まらせる。
「まさか……」
「ええ。私達もルゥさん達と同じく、お二人の証人ですわ♪」
ルインさんがにっこり微笑む。

その言葉の意味するところは……。
思わずちらりとアツシさんの方を見てしまい、するとそこでばたと目が合って。
更に気恥ずかしくなり、俯いてしまう。
ーー顔がみるみる熱くなる。
「……ル、ルゥさん達と?」
彼が話をそちらへ持っていこうとしたのか、ちらと話題に出た名前を挙げる。

そういえば私も…あれきり彼女達に会っていないのが気になる。

「ーーええ。つい何日か前…ちょうどギルドに戻られたところにお会いしまして。帰って一番、"ホットチョコレートが飲みたい!"と仰るので…。お付き合い致しましたわ」
溌剌とした、ルゥさんの明るい笑顔が瞼の裏に浮かぶ。
そしてその言動もルゥさんらしい気がして、反射的に小さく笑ってしまう。
「彼女達もあなた方を気にしておられましたから…。また近い内に、お会いされる機会もあるかもしれませんね」
「ルゥさん達が…」
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